蛙合戦の池
   春の花見が終わる頃になると、裏庭の小さい池に
 大人の手のひら大のアズマヒキガエルがいずこともなく集って来ます。
 メスが産卵するのをオスが手伝う為ですが、
 メスが少ない為に奪い合いとなって合戦となります。

 1年の内の約5日間、昼夜の別なく、
 数十匹の蛙が入れ替わりくくみ声をあげての戦いは
 静かな山寺の春の風情となっています。
 産卵から50日すると産み落とされた卵は
 小豆大の子蛙に成長し、またいずこともなく消えていくのです。

 3年から5年で卵が産めるようになり、またこの池に産卵に下りてきます。

 そのため「必ずかえる」、福蛙とも呼ばれています。
 アズマヒキガエルとは・・・
 日本ヒキガエルとは亜種の関係。

 西日本に住むガマ蛙が日本ヒキガエル、
 東日本に住むガマ蛙がアズマヒキガエルと分けられているそうです。
 アズマヒキガエルのほうが身体は小さいようです。

  
   俳人・小林一茶は文化13年(1816)4月20日に当寺を訪れ、
 オス蛙が数の少ないメス蛙を取り合っている様を見て、
 「痩せかえる 負けるな一茶 これにあり」
 と詠んだといわれています。


 当寺にはその句碑がたっています。
小林一茶句碑